お嫁入りした 100年前の French cello

2021年12月5日日曜日

無事に終わりました。

今年はまだコロナの収束が見えないので大人の方達と子供組さんたちを分けて行いました。昨日は子供組さんのクリスマスコンサート。なんとか無事に終えることができてホッ、、、









全員のスナップではないけれど、今年はピアノの連弾もあったのでフルの出番、疲れましたがそれ以上に楽しいひと時でした〜。みんなも楽しんでくれたようでした。やっぱり千本引きのプレゼントが一番の楽しみだったみたい!

やっと

 


やっとプログラムができました。

明日は子供組さんたちとのクリスマスコンサート
今回は大人の方達と子供組さん達と2回に分けてコンサートをする事しました。

今日はもう寝ましょう。

ベネチアングラス

 明日のXマス会は演奏に集中したいから、今日のうちに食事の準備などをしておきましょう。


昔、ベネチアで求めたベネチアングラスの人形
数ある中から選ぶときの楽しかったこと。


よ〜く見ると、弦楽器の弓の細さや女性の胸もちゃんとあるし、髪の後ろがシュッと反り返っているところやハープの女性のスカートの裾からペダルを踏んでいる足元が感じられるところなんか凄いと思ってしまう。私の大切な想い出のたからもの。


冬支度

 あら?

気づかなかった。サンルームの窓から咲きかけの
グラハムトーマスが見えた。


今年はもう終わったと思っていたから、嬉しい!
しかもこんなに綺麗な姿で、このまま数日楽しんだら、切って家の中で楽しもうかな?

冬に備えてハンギングや鉢などを中に入れてデッキもスッキリ。

今年2度目の落ち葉拾い、これで庭の冬仕度も完了!

今年のクリスマスコンサートは今までほとんどしなかった子供達とピアノ連弾やチェロの二重奏、短いソロも、、、出ずっぱりになるが、そのイメージがつかめない。どうなることか、、、、ちょっとドキドキ!頑張ろう。

音楽科のある地方の高校にピアノ科で入学した私は、副科の合奏でヴァイオリンを弾いていた。入学当初はピアノ専攻で進むつもりだったが、しばらくして合奏でヴァイオリンの向かい側で弾いているチェロの音色に惹かれるようになった。文明堂というレコード店でアントニオ・ヤニグロの小品の入ったドーナツ盤のレコードを買い、その頃、下宿先の敷地の小屋にアップライトピアノとポータブルレコードプレーヤーを置いて練習していた先輩から、先輩の使わない夜の遅い時間に小屋を借りてレコードをかけてなんども聴いたものだった。裸電球ひとつの薄暗い小屋で小さなプレーヤーに耳を傾けて聴いたヤニグロのチェロはふくよかで哀愁のある音色だった。

その後しばらく経って、副科でとっていたヴァイオリンをチェロに変えると、ますますチェロの魅力にハマってしまったのだ。悩んだ末、チェロの先生に相談。今から半世紀以上も前の話、その頃たった一人、チェロを専攻する先輩がいたが、今と違ってチェロを弾く人は本当に珍しかった。すると先生は『手を見せてごらん』と言われ、大丈夫そうだけど、ただ、今からチェロ専攻で音大受験をするには時間がないからまず無理だと、、、、教育音楽という手もあったが、私の性格からチェロ専攻にこだわってしまった。その頃の地方に住む女の子の浪人はあまり考えられなかったし、浪人を許してくれる家庭でもなかったから、受け入れてくれるところがあればどこでも良いと、名前にはこだわらず関東圏内のある短期大学を受験することになった。新設 3 年目で歴史の浅いその短大は某有名音楽大学の先生が指導すると言うキャッチフレーズの触れ込みだったが、その触れ込み通り、本当に素晴らしい先生たちがたくさんいらした。受験まで高校の先生の口添えで東京の仙川にある I 先生のお宅で何度かレッスンをしていただくことになった。レッスン前日、急行の夜行寝台列車2人分の切符をとり、上段にチェロ寝かせ、私は下段に寝て通った。

 短大の卒業演奏会でのスナップ
今から約半世紀前 ヒャ〜!

私の人生が変わった瞬間だった。入学試験当日、目の前に先生たちが並ぶ中、真ん中に I 先生が座っていらしたことでホッとしたことを覚えている。入学してから先生はレッスンが終わると時々小品を弾いて聴かせてくださることもあり、優しい先生だった。2年になると先生は短大に来なくなり、その後、何年か経って先生が他界されたことをニュースで知った。葬儀が行われたカザルスホールでは先生ご自身の演奏の「鳥の歌」がホールに静かに流されていたのが印象に残っている。余談になるが、先生のご子息は音大の作曲科を卒業後、クラシックではなくアレンジャーとして寺尾聡のバックキーボードを担当したり、作曲家としても活躍している。

二人目に教わった先生はクレンゲルの弟子のフォイヤマンからレッスンを受けた事のある先生だった。夏休みなど祐天寺の先生のお宅でのレッスンは先生が散歩がてら祐天寺の小さな駅まで迎えに出てくださることがあった。いつも改札を出ないで内側(ホーム)で待つようにと言われたが、一度気を利かせたつもりで改札を出たところで待っていたら、叱られたことがあった。先生は幼い子供を扱うように『どうして勝手に改札を出たんだ』と言われ戸惑ったことがあった。いまだになぜ改札の内側なのかわからない。先生の家まで一緒に歩きながら、子犬を見つけると、優しく話しかける先生の様子に先生の人間的な一面を見た気がした。

土壁の古いお宅の二階にある合奏ができるくらいの板の間の広いレッスン室。部屋の隅にアップライトのピアノと反対側に先生の机があるだけ。今でもその机に置かれた鉛筆立てに使っていらしたイズミヤのクッキーの缶が記憶に残っている。レッスンが終わると先生の奥様がカステラを出してくださるのが楽しみだった。卒業演奏会では、演奏が終わると舞台の袖にいらした先生が、笑顔で真っ先に拍手してくださったことが本当に嬉しい出来事だった。卒業後は研究科に一年残り、先生のレッスンを受けた。いろんな思い出があるが、あの頃は私にとって本当に貴重ないい時間を過ごしたと思っている。

あの人生が変わった瞬間、チェロを選択したことでミケッレさんに出会えたし、子供たちにも会えたことになる。そして一緒に音楽をしてくれる仲間にも出会えたことが私の大切な財産になっている。蘇る記憶を徒然なるままに〜

準備

 大きなツリーは出し入れが大変になってきたので、やめました。


玄関

リビング

お手洗い

リビングのバフェット
街灯の線が切れてハンダ付消しないと灯りが点かない。

家の後ろにサンタさんが、、、

千本引きのプレゼント

お気に入りにオーナメント

昨日は一気にクリスマスコンサートの準備が
進んだので一息。2週間後とはいえ近くになって焦るのは嫌なので
とりあえずは一安心!
あとはプログラムと練習のみ、、、

夜、インターネット配信でベルリンフィル、ペトレンコの指揮でメンデルスゾーンのスコットランドとショスタコーヴィチの10番を聴く。弦と金管のバランスが素晴らしくて、オケが一つの楽器のように聴こえる。管楽器のソロもオケの中に馴染んでいながら自然で、決して目立った吹き方をしていないのにちゃんとメロディーがこちらに聴こえてくる。こういうのを聴いてしまうとやっぱり音楽の歴史が違うと思ってしまう。相変わらずペトレンコの指揮は愛嬌があって見ていて楽しい。

余裕が欲しい

 早朝、庭に出てハクウンボクの落ち葉拾い、、あ〜腰が、、、


楽器が違う写譜は譜面づらが違うのでけっこう頭が混乱する。

 左膝の関節症はこのところずっと調子が良かったのだけれど、今度はかばっていた右の膝に痛みが出てきて、午前中は整形外科へ、、レントゲンでは骨の変形もなく異常が見つからなかったが、少し痛みがあるので左足と同じ治療をすることになった。検査の待ち時間で疲れて果てて帰宅、ヘロヘロ、、、、

今年のXマスコンサートはこの可愛いカードをプログラムの表紙にして

午後はピアノトリオのパート譜作り。トリオの古い楽譜のチェロパートだけが出てきたのでチェロ譜をヴァイオリン譜に書き換えて、調整の違うピアノとチェロのデュオの楽譜を移調してチェロ譜に書き直したりの作業。

だんだん近づいてきたクリスマスコンサートのプログラム作りも大まかにでも考えなくては、、、家の中の整理も何と無く気になっているし、ちょっと気持ちに余裕がない、、、少しづつでもやっていけば先が見えてくるはず、頑張ろう〜

開封

  少しずつ、物置の整理


旅先で求めた絵葉書やパンフレットの中に未開封のCDを見つけた。ずいぶん前に訪れたハイドンの生家で求めたもの。ヴィオラ・ダ・ガンバとよく似たフレットのあるバリトン、バロックヴィオラ、バロックチェロの弦楽トリオ、早速聴いてみる。もちろん全てハイドンの曲。宮廷での食事の時やエステルハージー城の広間などで演奏されたのでしょうね。

古楽器なので音量は出ないが、特にバリトンの華やかで優美な音色、発音の良い音量のあるスティール弦と違ってガット弦特有の柔らかい音色と古楽器の低いピッチ(415ヘルツとか392とか)が心地よく響く。

昔チェロを習い始めた頃はまだA 音は440ヘルツだった。現在日本では442ヘルツが一般的になっているが、(アメリカは落ち着いた音が好まれてオーケストラでは低い設定らしい、またベルリンフィルでは華やかな音が好まれて442よりも高いと聞いた事がある。)440へルツの時代は設定が低いぶん弦が緩いので楽器が振動しやすくよく響いた。昔に戻ってもいいのに、、、



こういう優雅で品のある華やかな音色を聴いているとホッとして豊かに気持ちになる。
モダン楽器とはまた違った魅力だ。物置の整理してよかった〜。

マイラ・ヘス

 このところ朝起きると、ユーチューブで昔の演奏家の演奏を楽しんでいる。


新人の登竜門としてこのホールが使われる事が多い
ロンドンのウィグモアホール(webから)


雰囲気のあるホール内部
舞台が半円状になっているのでとても響きがいい。

まだベヒシュタインホールだった時代の
マイラ・ヘスリサイタルのポスター

ロビーにはマグリット・ロンやホルショスキーなど
昔の演奏家のポスターがたくさん展示してあった。
高校を卒業したばかりの mさんとミケッレさん

CD

 早朝、、、


最近インターネット配信でハーデリッヒがベルリンフィルと共演したプロコフィエフのヴァイオリンコンチェルトを聴き、その演奏にすっかり魅了されてしまった。
もう何年もCDは買ったことがなかったが、久しぶりにCDが欲しいと思った演奏家だ。

バッハのソナタとパルティータが入ったCD
暖かい音色、間の取り方、当たり前のことだけれどリズムや音程の正確さ、と言っても決して機械的な演奏ではない。過剰なデフォルメもなく、かと言っておとなしい演奏でもなく血が通った人間的な演奏。対旋律はまるで二人の人が弾いているようなクリアな響き。余分なビブラートをかけないからスッキリしていて、ずっと聴いていても飽きないで聴ける。どこまでも自然で、楽しんで演奏しているのが伝わってきた。演奏を聴いて魂が揺さぶられるような経験(感覚)はそんなに多くは無い。いつか直に聴いてみたいなぁ。

庭に出たら、、、

アラ〜ビックリ!いつもは5〜6月頃に咲くボリジが、こぼれタネで寒くなる時期に今年2度目の花をつけていた。しかも星型の小さい花がこんなにたくさんつけたのは初めて。肌をなめらかにする効果があるらしいから、今晩は葉や花をお風呂に浮かべて入ろうかな。


名残のバラ
メアリーローズをワイングラスに挿して、、

昨日のお茶のお稽古で、
トゲのあるバラはお茶席にはご法度だが、お稽古なので、と庭のバラを持っていらした方がいた。帰り際、もしかしたら花が開くかもしれないからと下さった。こんな風に少し痛みかけた蕾のバラもお茶花としてなかなか風情があっていいものだわ。花びらの縁がピンク色のぼかしになっていて、日本的な感じもする。でも何というバラかしら?うまく咲いてくれるといいなぁ、、、


 

2021年8月6日金曜日

初めての自分の楽器

 

待ちに待ったチェロが届いて嬉しそうな kちゃん。

今年春に行われた子供達の弦楽合奏のコンサートを聴いて、チェロを弾いてみたくなった小学一年生の kちゃん、昨日楽器が届いたと知らせがありました。楽器の状態を見たいので早速持ってきてもらいました。何事も最初が肝心なので、これから練習できるお部屋、譜面台、体にあった椅子など環境を整えて楽しく出来るといいね。

ふだん練習するに当たってとても大事なのは椅子、子供の場合、成長とともに買い換えなければならないが、意外と使えるのはお風呂で使うパイプ椅子。高さを変えられるし、軽いので持ち運びに便利なのでオススメ。座面が平らで安定性のある体にあったサイズの椅子を使うこと。座面が背中に向かって下がっていたりすると姿勢がわるくなるので不向き。

あと、子供の興味は一過性のことが多いので、長く続けていくにはご家族の関わりがとても大事になってくる。ある程度、弾いて楽しいと思えるまではこちらも忍耐強くやっていかなければ、、、まずは自分の楽器が持ててよかったね!

2021年5月5日水曜日

春の芸術祭

 4月29日にマリオスで行われた「スプリングハーモニーコンサート」も無事に終わりました。

小さいクラスの子どもたちのリハーサル風景

毎年行われる春の芸術祭も去年はコロナで急遽中止になり、今年のメインはオーケストラではなく規模を縮小し、弦楽合奏になりました。お教室からは一人はエキストラとして、もう一人の中学生は初参加。去年の冬からの練習で合わせる回数も少ない中、研究会の先生たちには本当にお疲れ様でした。

メインのグリーグ:ホルベア組曲、エルガー:弦楽セレナーデはチェロパートが二人参加できなくなったこともあり、急遽お手伝いすることに、、、前日になってヴィオラとチェロの配置換えがあったり、子供達にとって臨機応変さが求められましたが、それでも当日は楽しい演奏会となりました。(久しぶりのステージを一番楽しんでいたのは私かも?)

2021年3月14日日曜日

弦合奏

 昨日は4月末に開催される子供たちによる弦合奏コンサートの初練習


今回はお稽古に来ている中学生と大人の二人のお弟子さんが参加。
子供の合奏といってもヴァイオリンは沢山いるけれどヴィオラやチェロは子供の絶対数が足りない為、大人のエキストラがお手伝いに入っている。
一番上のクラスのグリーグのホルベア組曲、エルガーの弦楽セレナーデに参加するmちゃん。
指揮者がいきなり本番の速いテンポで始めることはよくあることだけれど、初参加の中学生のm ちゃんはビックリ!欧米ではどうなっているのかわからないが、こういう練習方法にはいつも疑問を感じている。
大勢の中に入って演奏すること、テンポの速さ、指揮者の指示や周囲にアンテナを張るなど沢山の洗礼を浴びたmちゃん。まずはどんなテンポにもついていけるくらい頑張って練習しましょうね〜。

2021年2月16日火曜日

ありがとう!

 

お稽古に来ている kちゃんからお母さんと一緒に作ったという
可愛い手作りのチョコレートをもらいました。ありがとう!
この頃いろんな曲を弾きたくて一生懸命練習してくる kちゃん、ちょっと目覚めてきたかな?




2021年2月2日火曜日

パート譜作り

 グリーグのホルベア組曲のパート譜

春に予定している子供達の弦楽合奏曲のパート譜を
譜めくりしやすいように作り直します。

2ページ目の頭まできている第1曲目だけを切り離し、新しい五線譜(用紙)に貼り直し、
同じページに続いていた第2曲〜第3曲までの譜面を次のページに移動。

2曲目と3曲目のページ
3曲目のガボットは続きが右側のページに入るため
目線が左下から右上に大きく移動しないようになるべく右下の位置に貼り工夫

4曲目のアリアから終わりまでは普通に綴じてパート譜の完成
これで慌てて譜めくりしなくても良いことになる。
楽譜作りは最初にやっておかなければならない大切な作業。合奏に参加する中学生のmちゃんには今日作ったパート譜と同じように次のお稽古のときに一緒に譜面作りをします。
少しわかりずらいかな?



休憩
頂いた手作りパンにバターと桃ジャムを乗せて、、、
軽くてふわふわの美味しいパンでした〜

一度は聴いてみたい、、、

1996年のプロムス
中間に歌われるソプラノとメゾ・ソプラノの女性歌手がデュエットする「ネコの歌」は最高!

私がこのコンサートを知ったのは1990年初め、NHKの衛星放送で見たのが最初だった。アンドリュー・デイヴィス指揮で「イギリス海軍の歌」や「エルサレム」「ルールブリタニア」などイギリスの愛国曲が次々と演奏され、合唱と共に会場が一つになる瞬間は本当に感動もの。

2011年震災の年のプロムス
毎年夏の約2ヶ月間ロンドンのロイヤルアルバートホールで行われるBBCのプロムスは普段クラシックコンサートを聴きに行かない人たちも、チケットが安く、親しみやすい雰囲気であれば聴きにきてくれるのではないかということで始まったそうだ。特にラストナイトコンサートは感動的だ。最前列のブラックタイの男性はひょっとしたらピアニストのポゴレリチ?

2020年のコロナ架でのプロムス
2020年はコロナ架のため人数制限して行われた。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国がこのコンサートで統一される気がする。プロムスを聴くたびに(今はもうテレビでは見られなくなったが)音楽も持つ力は素晴らしいと感じる。
ロンドンの夜景の綺麗なこと!
一度でいいから聴いてみたいが、なんとなく邪魔してはいけないような、そんな気がする、、、